こなかのほんだな

不良兼業主婦の読書日記的なもの。

ざっそう

 

ざっそう (かがくのとも絵本)

ざっそう (かがくのとも絵本)

 

 

土の地面にも、アスファルトの地面にも、どこにでも生えている雑草。

放っておいたらどんどん生えてきて、辺り一面、雑草の緑で覆い尽くされてしまう。

だから、ちょっとでも生えてきたらすぐに刈り取られ、引っこ抜かれてしまう。

それが、雑草。

 

以前、NHKの特集で春夏秋冬、地面に這いつくばって観察をしスケッチをしている著者の特集を見たことがある。

雑草とひとくくりにされている草々のひとつひとつに名前があり、個性がある。

著者の甲斐さんは、ひとつひとつの草に愛情を注ぐ。

そのスケッチは、生命力の美しさに溢れている。

 

この絵本を読むと、つい足元を観察してしまう。

かわいらしい花を咲かせている草を見つけると、ちょっと楽しくなる。

 

 

ずっとずっと若い頃から、わたしは

【雑草のように強く、野に咲く花のように美しくありたい】と思っていた。

 

引っこ抜かれても、刈り取られても、たくさんの種を落として次から次へと芽を出す草花、雑草。

美しい花を咲かせることができるよう、強くなりたい。